2014年6月14日土曜日

僕らをのせて 

Ricoh GR / Google+

 僕たちは生きて行く上でいろいろなモノにお世話になる。消費が美徳な世界ではモノのサイクルが速くて感情を込めることが難しいかもしれない。シリコンデバイスは特にそうだろう。いやカメラだって数年というのもざらである。今日は10年付き合った車と別れる。まだまだ現役だけど修理費用もいろいろかさむようになった。子供も大きくなったしみんなで遠出することもないだろう。進学の資金もかかるし小さくて燃費のいい車にすることにした。
 この車は僕が本格的に写真を始めた頃に買った車だ。−20の真冬も砂利道の林道も、一日に何百キロも走ったこともある。撮影のために車中泊もした。僕と亡き隊長をのせて走った車だ。とても思い入れの大きい車になった。こうして月日を重ねるということは何かを忘れたり捨てたりして進んで行くんだろう。でも受けた恩義はまた違う形で誰かに返して行けたらいいなと思う。

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