2016年5月27日金曜日

中年ミニマリスト志願兵 ジムへ行く編 その3 いよいよ入会の日



スポーツ店で装備を整えたミニマリスト志願兵は次の日を待ちわびた。 いよいよ入会の日だ。仕事もいつもよりアクティブだ。 新しい事は常に期待と不安がつきまとうが今日は期待がはるかに大きかった。イメージは膨らむ。だらしないお腹がキュッと引き締まって。女子から 「きゃー格好いいー。抱いてー。」 と、 言われるはずもない中年男だが想像するだけタダなのだから許してもらいたい。 

終業のチャイムが鳴った。さっさと着替えて「お先です。」 はやる気持ちを抑え、ペダルをこぐ。 (今日は自転車で通勤している) スポーツジムに到着。圧倒的に中高年が多い。多分僕はまだ若手の方だろう。定年で田舎に帰ったら青年部。そんな気持ちになった。 カウンターで説明を受ける。わからないことは遠慮なく質問する。当たり前といえば当たり前だが歳を重ねると図々しくなるのだ。キャンペーンで入会金など必要ないが2ヶ月分前払いだった。いつもは財布に10万くらい入っているのだが、今日はたまたま持ち合わせていなかった。カード支払いもできるというので涼しい顔して「じゃあこれで。」とかわいいミッキーの○オンカードを出す。二秒ほどの間を置いて、 「すみません。JCBは使えないのです。」 がーん。ミニマリスト志願兵。無駄なカードは持ち歩きません。たまたまなのでしょうが運が悪すぎます。またもや入会できずなのか…。困った。かみさんに待ってこさせようかと思ったその時。 「次回来られるときのお支払いで構いません。その時会員カードお渡しします。」 ほっと一息である。

しかしまだ会員カードはもらってないから仮受付みたいな感じだ。 受付の人が 「まだお支払いが済んでいないので気が変わったらキャンセルも出来ますので」と丁寧に。 すかさず私は 「それは絶対ありません!」 私の決意は硬いのだ鉄人28号よりも機動戦士ガンダムの装甲よりも硬いのだ。 で「次はいつ来られます?」 あ、明日は飲み会だった…。 「明後日必ず来ます!」 道のりは遠い。伊藤英明のイメージな自分はロングディスタンス。遥か彼方に霞んでいる。

次回へ続く

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